2020年11月24日火曜日

大熊径ソプラノリサイタル/塗矢真弥ヴァイオリン・リサイタル/寺澤ひろみハーモニカコンサート/『ファゴット・ソナタ』出版

 今後の予定のいくつかをご案内します。

 「大熊径ソプラノリサイタル(12月1日)」では『自殺者たち(2014)』が演奏されます。芥川龍之介、太宰治、有島武郎、原民喜の遺書(本物)と、夏目漱石『こころ』より、先生がKの遺体を発見した場面からの抜粋をテキストとした全5曲の連作歌曲です。テーマがテーマだけにこんな曲を歌いたがる歌手もいないだろうと思っていましたが、いましたね、物好きが。今年はコロナ禍ということもありましたが、著名人の自殺報道に揺れた一年でもありました。いま一度「生きる」とはどういうことかを、この作品で考えたいと思います。

 「塗矢真弥ヴァイオリン・リサイタル(12月21日)」では『ヴァイオリンとギターのための演奏会用小ロンド(2010)』が演奏されます。委嘱者本人、初演者自身による同会場での10年ぶりの再演です。この10年間には本当にいろいろなことがありました。僕自身としても、社会としても。困難な時期にあってもなお音楽に携われる幸せを噛み締めながら、10年前の自分の音楽を聴いてみたいと思います。なお、この公演はプログラム・ノートも担当しております。こちらも合わせてお楽しみくだされば幸いです。

 「アニヴェルセル~ハーモニカコンサート(2021年3月20日)」では、「おんな酒場放浪記」でもおなじみの寺澤ひろみさんと共演します。この公演のために2曲の新作を用意しております。『蔦の門~ハーモニカのための』は複音ハーモニカ独奏、『ハーモニカとピアノのための小ソナタ』は、タイトル通り、クロマティック・ハーモニカとピアノのための作品です。他にもいろいろと楽しい曲を演奏する予定です。彼女と知り合い声をかけてもらうまでは考えもしなかった組み合わせ。どうなるのか、僕自身も楽しみです。

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大熊径ソプラノリサイタル ~命の輝きを歌う~
  • 中田喜直/”マチネ・ポエティク”による四つの歌曲
  • 西澤健一/自殺者たち ほか
出演:大熊径(ソプラノ)黒岩悠(ピアノ)西澤健一(解説)
日時:2020年12月1日(火)19:00開演(18:30開場)
会場:ヤマハ銀座コンサートサロン
料金:一般3,500円/会員3,000円/学生2,500円/株式会社ヤマハミュージックリテイリング音楽教室在籍生2,000円 定員47名 全席自由・要予約
お問い合わせ:ヤマハ銀座店 03-3572-3132

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塗矢真弥ヴァイオリン・リサイタル
  • 西澤健一/ヴァイオリンとギターのための演奏会用小ロンド
  • シューベルト(ディアベッリ編)/アルペジョーネ・ソナタ ほか
出演:塗矢真弥(ヴァイオリン)竹内永和(ギター)
日時:2020年12月21日(月)昼公演14:00開演(13:30開場)夜公演19:00開演(18:30開場)
会場:近江楽堂(東京オペラシティ3階)
料金:4,000円 昼夜各限定40席 全席自由 要予約
お問い合わせ:MN企画 048-278-2317

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アニヴェルセル~ハーモニカコンサート
  • 西澤健一/蔦の門 ハーモニカのための(初演)
  • 西澤健一/ハーモニカとピアノのための小ソナタ(初演)ほか
出演:寺澤ひろみ(ハーモニカ)西澤健一(ピアノ)
日時:2021年3月20日(土)15:00開演(14:30開場)
会場:タワーホール船堀 5階大ホール
料金:3,800円 要予約
お問い合わせ:タワーホール船堀 03-5676-2211

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 また、去年3月(日本では4月)、マティアス・ラッツ氏の初演でお披露目されたファゴット・ソナタがホフマイスター社より出版されました。家から出れない僕の代わりに空の旅を経てきた楽譜が余所行きの格好をして帰宅。羨ましい。というわけで、これをご覧のファゴット奏者の皆様、ファゴット奏者と共演する予定のピアニストの皆様、ファゴットとは縁がない皆様もこの際ついでに、どうぞお求めください。『オーボエ・ソナタ』『オーバード(オーボエ・ダモーレ版/イングリッシュ・ホルン版/ファゴット版)』も好評発売中です。

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