2009年9月30日水曜日

4つの小さなメロディ


◎4つの小さなメロディ
op.70 Vier Kleine Melodien für Violine und Klavier
 Andante sostenuto
 Con moto
 Adagio teneramente
 Tempo di Habanera
作曲年月 2009年9月
演奏時間 10分
楽器編成 ヴァイオリン、ピアノ
委嘱 石井有子(Vn) 佐藤美歌(Pno)
初演 石井有子(Vn)、金益研二(Pno)/2010年11月・東京
録音 ヴィオリーナの12のお話/石井有子 ホマ・ドリーム HR1212

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 メロディを作ることのむずかしさ。
 それは無限であることのむずかしさだ。日本語50音のうち最大で17音しか使えない俳句も、毎週月曜の朝刊が1ページ丸々うまるほど、多くの人の手によって、膨大な数が、詠まれている。芭蕉がいるからそれでおしまい、ということにはならない。
 人間の眼は、世界の窓。気まぐれに張り付いている観音開きの窓。この窓を開き、この窓の前を通りかかる人――それは友人かもしれないし、見ず知らずの美人かもしれない――に向かって、僕は声をかける。僕は必ずや、その彼か彼女かを、振り向かせなければならない。さて、何と声をかければ良いのだろうか。メロディのむずかしさとは、そういうむずかしさだ。
 ヴァイオリニスト・石井有子氏のCD「ヴィオリーナのための12のお話」のために、09年9月に作曲。佐藤美歌氏のピアノで録音。演奏会での初演は10年11月杉並公会堂小ホールにて、ピアノは金益研二氏。

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