2001年9月30日日曜日

アルト・サキソフォンとピアノのためのソナタ


◎アルト・サキソフォンとピアノのためのソナタ
op.23 Sonate pour Saxophone alto et Piano
 Andante meditativo
 Allegro ritmico
 Adagio amoroso
作曲年月 2001年9月
演奏時間 15分
楽器編成 アルト・サキソフォン、ピアノ
委嘱 清水容子(Sax)
初演 清水容子(Sax) 石橋衣里(Pno)/2001年11月・小平 清水容子サキソフォンリサイタル ルネこだいらレセプションホール
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 中学校の音楽室でサキソフォンに触れたのが僕のはじめての音楽経験であったから、この楽器にはどうしても、郷愁を感じてしまう。三々五々とからすが遠くに鳴いていて、少年だった僕は、河川敷近くの校舎で夕刻、ぶう、と音を立てていた。
 我が生みの親というべきこの楽器は、あまりにも器用であるゆえ、どうにも乱暴に扱われがちだから、僕は静かな音楽を書いて贈りたかった。都会の喧騒ではなく、水面に波のうつような、そのような音楽を、だ。

 2001年5月のパリ滞在でお世話になったサクソフォニスト清水容子氏の委嘱で同年9月に作曲。同11月、石橋衣里氏のピアノとともにルネこだいらにて初演。この曲の第3楽章に取り掛かろうとしていたとき、遠い海の向こうで、2つの高層ビルが轟音とともに崩れ去った。

動画=2015年6月6日、中部大学・三浦幸平メモリアルホール 第78回中部大学キャンパスコンサート 堀江裕介(サキソフォン)西澤健一(ピアノ)