2019年5月24日金曜日

6月ウィーン&7月新作初演

告知が追いついていませんが、来月12日、ウィーンで一晩コンサートをすることになりました。「ヨーロッパに来ることがあれば是非」と、実は数年前から声をかけて頂いてはおりましたが、最近はオペラ2作に付きっきりだったのもあって、なかなか重い腰があがらず。ここに至ってようやく決心しました。現地にお住まいの方は、ぜひお付き合いいただければ幸いです。

MELODIEN. Zwischen Japan und Österreich
◎日本とオーストリアのメロディ

出演:
早瀬千賀(ヴァイオリン)
西澤健一(ピアノ)

曲目:
西澤健一/4つの小さなメロディ
西澤健一/リコーダーとピアノのための小ソナタ(ヴァイオリン編)
西澤健一/ピアノのためのパッサカリア
ホルヘ・フンベルト・ピンゾン/ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
マルセル・ルービン/ヴァイオリン・ソナタ
トーマス・ダニエル・シュレー/メロディ op.7B

6月12日(水)20時開演
会場:Alte Schmiede Kunstverein Wien
Schönlaterngasse 9
1010 Wien Österreich

詳しくはリンク先の情報を参照のこと。紹介文中に独学という表現がありますが、一応、僕は前もって否定しておきましたので、天国の溝上先生、誤解しないでください。

ウィーンに入る前には所用のためストックホルム近郊にも立ち寄ります。なかなかスウェーデン方面の音楽家とは知り合う機会がなかったので、これを機に、なにかあれば良いなと思っています。どうぞよろしく。

* * *

もうひとつ、新作初演のご案内です。

ふとしたことからご縁を頂きまして、ヴァイオリンの荒井章乃さんからの委嘱で無伴奏ヴァイオリンのための作品を書きました。個人的には約15年ぶりの無伴奏。前作よりずっと良い作品になって(…なければ困るのですが…)満足しています。ヴァイオリンとヴィオラだけの会というのも珍しいと思うので、ぜひ。

曲目
ブルーニ/6つの協奏的二重奏曲第4巻より
西澤健一/無伴奏ヴァイオリンのための小ソナタ(委嘱作品)
シュポア/ヴァイオリンとヴィオラのための二重奏曲
ヴュータン/無伴奏ヴィオラのためのカプリッチョ ほか

7月8日(月)19時開演
会場:横浜市鶴見区民センター サルビアホール

* * *

余談。このサイトの作品リストを少しリニューアルしています。YouTubeにも過去の作品などをいくつかアップしました。チャンネル登録、どうぞよろしくお願いします。



2018年7月31日火曜日

谷崎潤一郎原作「瘋癲老人日記」オペラ化 12月7日初演

 昨年11月に初演、今年5月に再演したオペラ「卍」には多くの皆様にお出でくださいまして本当にありがとうございました。おかげさまでたいへんな好評をいただき、次回作の呼び声もございましたので、この度、同じく谷崎潤一郎の原作「瘋癲老人日記(ふうてんろうじんにっき)」をオペラ化し、12月7日、めぐろパーシモンホール小ホールにて初演致しますことを報告させていただきます。
 
 配役は、人の営みの能力を失いながらもなお好色旺盛な資産家の老人・督助をバリトン・岡元敦司。その督助が惚れた足を持つ息子の嫁・颯子にメゾソプラノ・新宮由理。その颯子の不倫相手にして督助の甥っ子・春久に横山慎吾。ちょっぴり小うるさい督助の付添の看護婦・佐々木に津山恵。
 
 以上「卍」メンバーに加え、日頃は「婆さん」と呼ばれ邪険に扱われる督助の妻・千代(※注 原作には名前の記載が無い)に今回初参戦のソプラノ・原千裕。督助の身を唯一案じてくれる小学生の孫・経助に森晴子。台詞のみの登場で、督助の娘のおしゃべり女・陸子(くがこ)に女優・藤田みか。颯子の旦那にして督助の息子・浄吉に俳優・西村功貴。(敬称略)

 「死んでも君に踏まれていたい」 

 死ぬまで…いや、死んだ後も…自分という人間を全うして一体何が悪いのか。そんなメッセージを込め、喜劇として、コメディとして、人生の讃歌として、自分の心を押し殺して生きている現代人たち(と、変態ドM足フェチ野郎ども)に捧げるオペラ。いよいよ始動します。

   * * *

 ※オペラ「瘋癲老人日記」

 原作:谷崎潤一郎
 作曲、脚本、指揮:西澤健一

 督助:岡元敦司(バリトン)
 颯子:新宮由理(メゾ・ソプラノ)
 佐々木:津山恵(ソプラノ)
 春久:横山慎吾(テノール)
 千代:原千裕(ソプラノ)
 経助:森晴子(ソプラノ 子役)
 浄吉:西村功貴(俳優)
 陸子:藤田みか(女優)

 演奏:室内アンサンブル・ラボ

 2018年12月7日(金)
 19時開演(18時30分開場)
 めぐろパーシモンホール 小ホール

 料金
 指定席(プログラム付き 前から6列まで)6,000円
 自由席 5,000円

 制作:「卍」プロジェクト

 チケットの申し込みは8月7日午前10時から
 電話03-6421-1206(スタジオ・フレッシェ)




2018年6月19日火曜日

オペラ「卍」再演 5月30日・日本橋公会堂

 去る5月30日。日本橋公会堂にてオペラ「卍」の再演が行われました。


オペラ「卍」全3幕

作曲・脚本 西澤健一
原作 谷崎潤一郎

演出 榊原利彦

キャスト
 徳光光子 新宮由理
 柿内園子 津山恵
 柿内考太郎 横山慎吾
 綿貫栄次郎 岡元敦司

演奏・室内アンサンブル・ラボ
 薄田真希(フルート)
 石井由紀(オーボエ)
 木原亜土(クラリネット)
 木原英土(ホルン)
 三ツ木摩理(ヴァイオリン)
 佐藤茜(ヴァイオリン)
 力久峰子(ヴィオラ)
 榊原糸野(チェロ)
 米丸咲季子(ピアノ)

指揮・佐藤宏充


再演にあたり 西澤健一

 部屋でひとり、この世には実在しない恋人たちの情熱に耳を傾けていた頃、仲間の尽力と聴衆の皆様の声とに支えられ、早くも半年後には再演の日を迎えられることになるだろうとは全く想像しておりませんでした。改めて皆様に感謝を申し上げます。
 この度の再演にあたり新たに得られた才能の力、すなわち、オペラに熟達した佐藤氏の指揮、様々な演劇の技術を網羅する榊原氏の演出によって、私もまだ「卍」の全てを知らずにいたことに思い至りました。私たちの言語で、私たちの手によって、ひとつの舞台を編むとはなんと幸福な営みでしょうか。今日ご覧の皆様方にも(あまり仕合せとは言えない愛憎を描いた物語ですけれども)どうか、その幸せが伝わりますように。

第一幕。光子(新宮由理) と園子(津山恵)の二重唱。

 第二幕の四重唱。左、綿貫(岡元敦司)右、孝太郎(横山慎吾)

第三幕冒頭。孝太郎を誘惑する光子。 

第三幕最後、三人の服毒心中(写真=堀江男二)