2017年6月23日金曜日

練習しなくてもピアノが上手くなる音楽理論教室

 駅の自動アナウンスに、時おりこんなものを聞きます。

 …まもなく さん っばんせんに きゅうこう みなみくりはし いきのでんしゃが じゅう↓ っりょうへんせいで まいります きいろいせんのうちがわにさがって おまちください まもなく…

 「さん」や「みなみくりはし」や「じゅう」などの取り替えが利くように収録したんでしょうけど、「じゅ→う↑」ではなく「じゅう↓」と、「十」だけを取り出して聴けば正しく発音してしまっているのが災いして、前後がつながっていない例です。

2017年6月11日日曜日

ブルグミュラー・デスマッチ!

  2015年の年末ごろ、ふとした思いつきで編曲し、FacebookやTwitterで楽譜や動画をお披露目していたら数多くのピアノ弾きの皆々様からお問い合わせを頂きました「大人用ブルグミュラー」。この度、『ブルグミュラー・デスマッチ!』と改題して、芸術現代社より出版の運びとなりました。



 ヒトコトで言えば、「もしも、ブルグミュラーが大人用の練習曲として書かれていたら」。要するに、子ども用のピアノ曲を、すでに成熟したピアニストが改めて取り組めるようにした、そういう曲集です。収録曲は以下のとおり。

 ・ひばり(op.100-24)
 ・スティリアの女(op.100-14)
 ・バラード(op.100-15)
 ・貴婦人の乗馬(op.100-25)
 ・タランテラ(op.100-20)

 他にも何曲か編曲しているんですけれども、コンサートのプログラムに組み込みやすい曲集となるように、この5曲を選びました。それに、『アヴェ・マリア(op100-19)』なんかは、無理に技巧的にするのもおかしいですし、あれは編曲不能の美しさですものね。

2017年4月8日土曜日

楽曲分析で何が明らかになるのか

 これはM先生の受け売りですが、
 バラバラに鳴らした何の脈絡のもない音列を「ファです」「ド♯です」などと答えられる人、いわゆる絶対音感の持ち主が多いのは、幼い頃から教育を受けたアメリカ人、中国人、日本人だとか。
 ヨーロッパ人の場合、絶対音感なるものの傾向はそれほど強くありません。意外に思われがちですが、案外、意外でもなく、ここでは「何の脈絡もない音列」であるというのがミソで、彼らは音と音との関係性を聴きとる傾向にあります。ゆえに、関係が分断されると分かるものも分からなくなる。一方、日米中の音楽家の多くは、どの音も等価なものとして聴いている傾向にあると言えます。
 この事象の理由については、きっと、お詳しい方がいろいろ研究なさっていることと思いますが、ミルトン・バビットのようなトータル・セリー作家に端を発したピッチクラス・セットの考え方がアメリカで浸透していくのは、ある意味では自然なことだったかもしれません。

 ちなみに絶対音感の最たるは小鳥さんたちだそうで、確かにあの子たちはいつも決まったテンポ、正確なピッチで歌っています。僕の住まいの向かいにある小学校のマーチングバンドがモコモコしたヘ長調で『歓喜の歌』を練習してますが、もしも小鳥さんたちが原曲を知っているなら、子どもたちの吹くそれを『歓喜の歌』だと認識できないかもしれません。もっとも、僕も小鳥さんたちとはまったく別の意味で違う曲に聞こえていますけど、けっこう気に入っています。